ハーバリウムってなに?

What is Herbarium?

Q01. ハーバリウムとは、なんですか?

 

A01.ハーバリウムとは、もともとは『植物標本の集積物』のことをさす英語ですが、昨今の日本においては、インテリアとしてのハーバリウムという言葉が定着しつつあります。
ハーバリウムとは、ボトルの中に、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを長いピンセットなどを使用して入れていき、そこに専用のオイルを注いでフタをしたものです。
近年、急激に知れ渡ってきたイメージですが、実は数十年前から日本にあるものだそうです。
(実際、私の祖母も昔、持っておりましたし、生徒さんも数十年前に購入した実物のお写真を見せてくださいました)

 

Q02.生花は使用しないのですか?

 

A02.ハーバリウムでは1滴の水分もカビの原因となるため、生花は使用せず、
水分のないドライフラワーやプリザーブドフラワー等を使用します。

 

Q03.中に入っている液体は何ですか?

 

A03.無色透明のオイルになります。使用するオイルについては、いくつか種類があり、それぞれが、お酢とお醤油くらいまったく別の物質となり、混ぜると化学反応などがおき、液体が白濁する恐れがあります。
同じ無色透明の『ハーバリウムオイル』となっていても、その成分は様々、粘度も様々になり、中には粗悪なものもあるようです。
使用には正しい知識が必要となりますが、あまりに簡単に手に入り、そして模倣して作品を作り、あまりにも簡単に売ることもできてしまう世の中ですので、、、
どのような知識のもと、どのようなオイルを使用のもとどのように作製されたものなのか、、、
買い手側がきちんと見極めていかなくてはならない状況です。
製品販売者の中には、最初から褐色(茶色っぽく変色)しているもの、
色抜け(花材の色素が抜けて、オイルが無色ではなく色水のようになる)
しているものを普通に販売している店舗、個人(net)なども出てきているようです。

 

Q04.ベビーオイルを使用するという記事を見かけましたが、ベビーオイルを使用しますか?

 

A04.本当にハーバリウムを大切に思っている作り手の方々はきっと絶対に使用しません。
ベビーオイルの成分が花材に影響し、褐色や色抜けを促進する場合があります。
また、そもそもベビーオイルでは粘度が足りず、サラサラすぎるので、ハーバリウムには不向きです。
あくまでも、代用という感じで、個人的な観賞用としての使用なら良いかもしれません。
(ベビーオイルを使用したハーバリウムの販売は薬事法違反になる可能性もあるとか、、)

 

Q05.ではオイルの種類は具体的に何になるのでしょうか?

 

A05.主流なのは、ミネラルオイル(流動パラフィン)と呼ばれる石油系のオイルや、シリコーンオイルと呼ばれるものになりますが、
メーカーによって粘度や成分は様々になります。ハーバリウムの作り手が売るばかりではないので、
揺らぎ感の出しずらい高粘度のものも多々売られております。
売り手も買い手も作り手も、、オイルの性質や粘度のことまできちんと理解して作製している人は、まだまだ少ない印象です。
また、オイルにこだわり、独自のオイルを開発しているところもありますが、内容を公開していない場合が多いです。

 

Q06.教室だとどちらのオイルが多い、お店だとどちらのオイルが多い、などはありますか?

 

A06.教室やお店によって使用しているオイルは様々です。導入する人の知識や好み次第だと思います。
当方のリサーチや独自の研究によると、石油系の流動パラフィンはリーズナブルであるが温度変化に弱く、
低温で凍って白くなってしまい、また、ハーバリウムの褐色や色抜けなどにも影響がある気がいたします。
(数種類のみ当方にて検証済)
対してシリコーン系は、温度変化に強く、安定したオイルで、
流動パラフィンでは使用できない花材が使用できるなどの良点がありますが、
少し値段が高めの印象です。
そういったことも加味して導入を選定しているところもあれば、
何もわからずに、ただ『ハーバリウム用』ということで使用している場合も多いようですね。。

 

Q07.褐色と色抜けについてもう少し詳しく・・・

 

A07. ハーバリウムは、オイルの中にお花を入れ、その色味などが長持ちするのでお手入れ不要で長く楽しめる、とされていますが、その『長持ち』とは、花材によって変わります。
1か月ほどで変化が現れるボトルもあれば、1年やそれ以上、目立つ変化がないボトルもあります。教室によっては数日でボトルが変色してしまう
なんていうところもあるようです。
にも関わらず、『1年以上もちます』などと言い切ってしまっているのをたまに見かけますが、経年劣化データがとれている作り手は、ごく一部な気がしています。
ただし、ハーバリウムはたとえ褐色してしまっても、それはそれで茶色っぽく、あったかい感じのボトルになりますので、褐色してしまったあとも楽しめるという意味では1年以上楽しめる、というニュアンスで間違いないとは思います。オイルの色が染まってしまう場合などは例外ですが、、。
オイルの色が染まってしまう場合を、LOABELでは色落ちと呼んでおり
ますが、これはハーバリウムに使用している花材の着色料(染料)が液体に染み出していき、液体自体が黄色、ピンク、青などになってしまい、場合によっては他の花材を染色してしまうことです。
それはそれで綺麗というかたもいらっしゃいますが、注意書きナシで最初からその状態で売られていたり、そのような知識なくお教室をされている状況は、、、ハーバリウムを本当に大切にしている作り手の身としては、、悪質に思えてしまうし、何も知らずに購入したり教室に通われるお客様を思うと、胸が痛いです。
色落ちや褐色などのわかりやすい実例は、LOABELの13の魅力のNo.13のところに写真付きの記載がございます。

 

Q09.オイルは触って大丈夫なのですか?

 

A09.ハーバリウム用とされているオイルは化粧品グレードの安心安全なものが多い印象で、肌に触れても安全かと思います。
もちろんLOABELのオイルも赤ちゃんが触れても大丈夫です。
が、やはり成分はオイルによって様々ですので、オイルごとの注意書きなどをよく読むことが大切です。
オイルにはヌメリ感があるものが多いので、手についた際は少し落ちにくいです。
また、衣服などへの付着にも注意が必要です。(害があるということではなく、落としにくい)

 

Q10.ベビーオイルなど代替品を使用して、簡単にハーバリウムを作ることは可能ですか?

 

A10.当スクールでは、絶妙な揺らぎ感やふんわり感をだすためにとことんこだわった粘度のオイルを使用しています。また、花材を大切に思うあまり、すぐに褐色や色抜けなどしないよう、使用する花材は必ず事前のテストをするなど、、、クオリティを非常に重要視しております。
レッスンでは、ハーバリウムの奥深さや難しさなどをお伝えしており、生徒さんも皆、難しい難しいと、ため息をつかれるほどです。
なので、推奨していないオイルや花材での作製、ハーバリウムは簡単にできるもの!などは申し上げにくいですが、試しに作ってみることは
もちろんご自宅でもできるかと思います。
試しにということでしたら、ベビーオイルでもできなくもないですが、
ご自宅でもハーバリウム用を使用されることをオススメいたします。
そして、使用には多々注意が必要なことも多いので、、最初はまずは
お教室に行かれることを1番おすすめしております。

 

Q11.プラスチック製のボトルやコルク栓のボトルは使用可能ですか?

 

A11.最近よく見かけますし、本を出しているかたも使用していたりしますが、
プラスチックは傷がつきやすく、その傷のため透明感が失われやすいです。
また、オイルの性質上、プラスチックもコルクも染み出す可能性があるため、不向きです。当スクールでは推奨しておらず、ご用意もありません。

 

Q12.LOABELは関東で初めてのハーバリウム教室なのですか?

 

A12.当初、ハーバリム専門のお教室は関東にはなく、生徒さんたちが皆、やっとあった!
とか、ここ以外に教室がない、、とおっしゃって来られておりました。当方のリサーチでも、当初はネットでは、
まずハーバリウム教室や専門レッスンできるところは関東にはありませんでした。

 

Q13.今は、調べるといっぱい教室がでてきますね?

 

A13.昨今、ものすごい数の教室(サロン)が増えました。
中には、たった数時間でディプロマが取得できる、といったような教室も増えており、認定校型のシステムになっているので、ディプロマを取得した人は認定校となり、認定校(認定講師)は次々に生徒さんをもち、ディプロマコースを開講でき、取得した人はまたディプロマコースを開講し、、、どんどん認定校や認定講師が増えていき、ディプロマ発行代は組織に入る。
といったような一種の賢いビジネススタイルも増えており、続々と講師が誕生しているようです。
ハーバリウムだけではないですが、協会と名乗るところも多く、意外と知られておりませんが、協会って誰でも手続きをふめば、立ち上げられるんですよね。そして、大きな力をもっていく印象ですね笑
日本独特の先入観というか、、なぜか皆さん、協会という言葉に弱いのが
不思議ですね。
しかし、うちにいらした生徒さんも、ある協会の代表のかた自らに教えてもらって、たった2時間でディプロマを取得されたそうですが、、色落ちや色抜けの勉強も何もなかったそうで、自由に制作しただけだそうです。
最低限のことを教えてあげずにディプロマを発行している教室があるのは、
悲しいですね。
こういった様々なハーバリウム教室が増え続けており、中には、見よう見真似でネットから知識を得たようなレベルでレッスンを開講している個人のかたや、お花屋さんまで、でてきているようです。
(菜箸で作らされました~とか、オイルを先に入れてました~、など、実際によく生徒さんがおっしゃっています。。)
ハーバリウム制作にはとくに国家資格も免許も必要ないため、知識が不十分なかたも多いようで、、ある意味、無法地帯の昨今ですね、、。
素敵なハーバリウムを作るには、オイルは最後に注ぎますよ♪

 

Q14.ギュウギュウに詰め込まれたものや空間のあるもの、全てハーバリウムですか?

 

A14. ハーバリムにとくに定義はないので、どちらもハーバリウムだと思います。
作り手さんが意図してデザインしたつめつめのボトルは、とても素敵なものもありますが、中には何も考えずに、、お花が泣いちゃうくらいギュウギュウにされているものも見かけます、、、。こういったギュウギュウなボトルは、オイルがなくてもできてしまうし、誰にでもできてしまうので、、。
やはりオイルがないと出せない揺らぎ感や空間こそが、ハーバリムの醍醐味であり魅力な気がいたします。
これを苦戦して作るからこそ達成感があり愛着がわきます。
当スクールにおいては、入れない美学、、引き算の美学、空間の美学、
みたいな感じで、よくレッスンで言っております。
ハーバリウムは誰でも作れる簡単なものだ、詰め込むだけ、と思っていらっしゃるかたも、まだまだ多いのですが、この揺らぎ感やふんわり感を出すことや、枝の向き、お花の向き(お花がつぶれないように)を計算して、1周ぐるっと美しく制作すること、空間デザインしたり配色を考えていくことは、非常に深く、難しいのです。
とはいえ、つめつめで綺麗に見せるというのも、実はテクニックがいるのですがね。
いずれにせよ、きちんと作りこむハーバリウムは非常に難しく、とても時間がかかります。実に深いです。
(長いかたで、お花選びを入れて1本に3時間近く作りこまれるかたも笑)
と、考えると、たった2時間で先生になれるディプロマが取得できてしまうことは、、当スクールではまず不可能なので、、逆に気になります。

 

Q15.なるほど…ハーバリウムって本当に難しいんですね

 

A15.いや、もちろん、簡単に作ろうと思えば数分でもできてしまいます(^^)
非常に難しい反面、とても簡単にできるものもあり、4歳くらいのお子様からでも、十分お作りいただけるほど、簡単だったりもするんです。
子供でも数分で作れるくらい非常に簡単な反面、デザイナーでも数時間かかるほど難しい、、、
その双極性というか、それこそが、ハーバリウムの不思議な魅力なのかもしれません。
ちなみに子供さんたちの感性って本当に素晴らしくて!
ちびっこたちの作るボトルはとってもきらめいていて、とっても素敵だったりします。実はお子様の習い事にもとってもオススメなのです。
お花を見て素直に綺麗だと思える子が増えてくれたら嬉しいです。

 

Q16.ちなみに造花などは使用できるのでしょうか?

 

A16. これは作り手の自由ではありますが、厳密に言うと造花に使用している接着剤などの成分が、オイルと反応し、花材に影響を与える場合があるので、本物のお花との混合は避けたほうが良いかもしれません。
が、そもそも造花をオイルに入れても揺らぎ感やふんわり感は出しにくく、本物だからこその魅力みたいなものが、個人的にはあるので、、。
当スクールでは本物のお花以外は使用していません。
(今時の造花は、アーティフィシャルフラワーと呼ばれ、本物そっくりで、素晴らしいものばかりなのですがね!)

 

Q17.お花以外のものが入っているボトルも見かけますがあれらもハーバリウムですか?

 

A17. ハーバリウムが人気になると、なぜか不思議な進化もしていくわけですが、、最近ではいろいろな物をハーバリウムに入れるかたも増えています。
リボン、羽、スパンコール、砂、石、貝、中にはぬいぐるみまでお花と一緒に入れたり、、、。
知識があって、相性のチェックをされていれば問題ないかと思いますが、
これも厳密に言うと、リボンの成分が花材に影響してしまったり、オイルに
染料が染み出してしまったり、、、などがあるので、本当にクオリティを
重視する場合は、不純物は何も入れないのがベターな気はいたします。
個人的には、ハーバリウムはお花が主役なのかなぁと!
フラワーブームなこともあり、ハーバリウムとよく一緒にくくられがちなのが、スティックをさして香りを楽しむようなアロマディフューザーです。
フレグランスオイルの中にお花を入れるものが出てきているので、ハーバリウムと思われがちですが、作り方も楽しみかたも全く別のものになります。
他にも、オイルの真ん中にリースのようなものを浮遊させていたり、、、。
本当にいろいろでてきているのも、皆、お花が大好きな証ですかね。
色々なものが、ハーバリウムとしてくくられがちではありますが、、、、
一番は、そこに愛はあるのかですね笑
大切な褐色や色抜けのテストをしっかり行っているのかが気になります。
ハーバリウムも、ハーバリウムの進化系でも、ハーバリウム風でも、
作製されるかたは、オイルと花材の相性チェックは必ず行い、作品の
クオリティを第一に、大切に、考えてほしいですね。
やはり、王道のハーバリウムとは、オイルの中に、本物の植物だけを入れ、
それらが最大限にひきたつよう入れ、オイルの適度な粘度によって、それらを魅力的にとどめる―。
ギュウギュウにおしこめるでもなく、造花やお花以外のものを入れるでもなく、リース調のものを入れてしまうでもなく、スティックをさしてしまうでもなく、、、。
本物のお花たちが、ありのままの姿で、1番ひきたつように入れられて、
オイルによってきらめいて揺らいでいるものこそが、ハーバリウムであると私は個人的にはそう思っております。
長くなりましたが、、、ハーバリウムは簡単だけれど奥深い!という、そんな不思議な魅力が、広まることを願っております。
もちろん、広まるだけでなく、さよならの方法(処分の際の方法)もきちんと周知されていってほしいと思います。
もちろん携わるかたたちにも、周知していただきたいと思います。
というわけで、とっても重要な、処分方法を最後にご一読ください。

 

Q18.最後に、ハーバリウムの処分方法は?

 

A18. 楽しんだあとは、お片付けも大切です。ハーバリウムの処分のタイミングは本人次第で、レトロ感がでたあとも何年も楽しむことは可能ですが、処分の際には、オイルをそのまま流してしまっては良くないので、牛乳パックなどに紙を入れて、吸い込ませて、自治体の分別区分に従って廃棄します。
くれぐれも、そのまま捨てたり、流すことのないようにしましょう。